ぶどう園を借りてから
今年で6年目を迎えます

今シーズンぶどう作業思いっきり遅れてスタートし
何もかも同時進行で進めています

今年は地元でイラと呼ばれる毛虫駆除を全くしませんでした
毎年、新芽や蕾を食べるので
ごめんねと心で詫びつつ、手でとって踏み潰していました

今年はぶどうの木を休ませるつもり
蕾を落とします
借りた時から樹勢が弱かったのに
この5年、試行錯誤しつつも
無肥料で、実をなるだけならせてしまって
木を弱らせてしまいました
今後は適量を考えなくてはと思います
全部落とすと木が暴れるらしいので少し残します
子孫を残そうとどんどん脇芽を伸ばしそうですから
自分ちで食べる分だけでよし
(猿に食べられて終わりそうな予感もしています)
そんなわけで
芽かきをイラに手伝ってもらうくらいの気分で放置しました
蛾の幼虫のはずのイラはもう姿かたちもありません
幼虫の間一時的にぶどうの新芽を食べるだけです
イラの被害はゼロではないけれど、気にならない程度
芽かきが遅れたので、被害のないのを残せるし・・・
一生懸命イラを探しては手でとってた年よりも
今年ははるかに少ないのです
イラが少し食べるくらい全然余裕
間引きのお手伝いでOK
これなら放置しておいても大丈夫と思いました

6年自然農を続けて
ぶどう園の環境が
非常に自然に近い状態になったように思います 
ぶどう園とはいえ
草刈りを年に数回する程度
自然の状態とほとんど変わりません 
生物多様性を取り戻してきてるのでしょう
多様な生き物がいる環境で
イラだけがいっぱい生存することはできないのです

蜘蛛も、カマキリも、ムカデも、てんとう虫も
みんな、このぶどう園の住民です
いろんな種類がどんどん増えてるみたい
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蜘蛛の赤ちゃん
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カマキリの赤ちゃん
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左の子の視線を感じました!
カマキリの赤ちゃんの眼、黒くて大きくて可愛い
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この子たちもみんなが成虫にはなれないでしょうが・・・


農薬を撒いている果樹園では
こんな光景は見られません


さて
二人三脚でやってきた相棒のMさん
年齢はずっとご年配ですが
自然農の集まりで出会い、意気投合したお友達です
昨年でこのぶどう園を引退されました
今までもお一人で自然栽培米を作られており
ご自分の家庭菜園で野菜や果樹をいろいろ作られています
ろくに収入のないぶどう園で5年
二人だったからやってこれました
お疲れ様でした、そして、ありがとうございました

一人で作業するのは、寂しい・・・
やっと最近慣れてきましたが・・・
おしゃべりしながら作業してると
あっという間に時間が過ぎていきましたが
一人の時間はとてもゆっくりです・・・

一人になって黙々と作業しているせいか
他の生き物の気配が・・・

ボロボロになった猿よけネットを取り外したら
イノシシが入って思いっきり耕してくれてます!
土が良くなったからと、一部草を刈って
かぼちゃとスイカの苗を植えてみたら
跡形もなく荒らしてくれました

作業してると、周囲でいつもキジの声が聞こえます
「ケーン」って感じの鳴き声
カップルが近くに住み着いています

写真の中央部分、道の右端に雉さんが・・・
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アップの後ろ姿
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そして
しばらく前から気づいてたのですが・・・
ぶどうの樹の上に
こんな巣まで出現しておりました
猿よけネットを外したからだと思います
猿よけネットは猿には全く効果ありませんでしたが
他の生き物を寄せ付けてなかったみたい

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ちょっとわかりにくいけど中央に巣があります
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できるだけ、そっとそっとしてやろうと思って
このあたりは放置状態でしたが・・・
芽かきもできなくて・・・どうしましょ?
気配がないので
もしや空っぽの巣かと先日初めて覗いてみたら
ひながおりました
親が私が立ち去るのを近くでずっと待ってるんだろうなと
速攻で帰りました

イラの被害が少なかったのは
この鳥親子のおかげも随分あるでしょうね

自然界の生き物みんなで共生できる自然農のぶどう園
自分の畑ながら感動しちゃいました!


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